2015-02-03

三原版ハロウィン?節分行事「鬼の豆

2月3日、節分の日に行われる「鬼の豆」をご存知ですか?三原駅周辺の旧市街地を中心に、一部地域に残る風習で、子供達がビニール袋を片手に、お店や民家に「おにの豆くーださいっ」と言って回ります。

お店の人や地域の方々は、用意していたお菓子を子供達にふるまいます。この時期になると、SNSやBlogなどでも「鬼の豆」の為に特別にお菓子を用意したり、お菓子を袋につめたりする様子を見かけます。その様子を見て、慌てて私もお菓子を買いに行きます。

<写真提供:雑貨とカフェ JAM

子供達がとても楽しみにしているこの「鬼の豆」は、古くから伝わる行事で、昔は節分で豆まきをした残りの豆を炒って配っていた風習が、お菓子を配る現在の形となって続いています。

お店では、子供達がたくさん来ると福が舞い込み、その年は商売繁盛すると言われています。三原駅周辺のお店に夕方行くと、”鬼の豆終わりました”と貼り紙が貼られていることも。やはり三原駅周辺は子供達もたくさん回ってくるのでしょう。

一方最近では、子供達のみならず付き添いの大人達のマナーが悪いという声も聞く事があります。私の住む地域では回ってくる人数もそれほど多くありませんが、比較的マナーの良い子供達が多く、「ありがとうございました!」という大きな声に元気をもらいます。

「鬼の豆」を通して「ありがとう」がきちんと言えるよう、友達やお兄ちゃんお姉ちゃんを見て学ぶ場面もあるようです。そんな素敵な光景も、この行事ならではかもしれません。

また、子供が巣立ち、夫婦2人だけなったお宅や、ご高齢で一人暮らしをされているお宅にも、元気な子供達が足を運ぶこの行事を楽しみにされているおじいちゃんやおばあちゃんがいます。普段ふれ合う事が少ない世代交流にも一役かっている大切な地域行事です。

この風習が大切にされ、続いていくよう「鬼の豆」に参加する子供達、親御さん達にはしっかりとマナーを守ってもらいたいですね。

さぁ、あちこちで子供達の元気な声が響き、三原の街が活気にあふれる「鬼の豆」がはじまりますよ。






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